自分に必要な保険なのか？

Question

4月から新社会人になるものです。本日会社で貴社から企業型DCの説明がありました。とても参考になりました。自分はアルバイト時代のオーナーの知り合いから勧められて、プルデンシャルの終身保険に学生時代から入っております。毎月一万円近く口座引き落としされているのですが、果たしてこれは自分にとって最適なものなのかわからず、しっかり理解したいです。保険についてアドバイスをいただけると嬉しいです。

塩 直美 · Answer

れぶろんさん、先日は弊社のセミナーのご参加ありがとうございました！新社会人とのことですので、家計周りのことはしっかり見直していきたいですよね！ご質問いただいた終身保険に関してですが、保険に加入する目的は①れぶろんさんに万が一のことがあった場合、残されたご家族に保険金を残したい②資産形成目的このいずれかになります。れぶろんさんはどちらの目的で加入されましたか？①の場合：れぶろんさんに万が一のことがあっても経済的に困る人がいなければ、保険に加入する必要はありません。今は独身でいらっしゃるので、経済的に困る方がいるのであれば親御様ではないでしょうか？現在親御さんも働いていて十分な収入が得られているのであれば、終身保険の見直しを検討されてみてもよいかと思います。中には葬儀代は自分で準備しておきたい、という方もいるため、葬儀代が賄えるくらいの死亡保険に加入される方もいらっしゃいます（葬儀代の平均が150~200万円程です）。②の場合：生命保険を契約期間の途中で解約した場合、それまでに保険料として払い込んだお金が「解約返戻金」として戻ってくるものがあります。保険料の払込期間を過ぎてから解約すると、払い込んだ保険料の総額以上の解約返戻金を受け取れるケースがあります。そのため、保障を備えながら資金形成ができます。解約返戻金の金額は保険会社によって異なりますが、予めいくら戻ってくるのか決まっているので、計画的に資産形成ができるのがメリットです。しかし、払込期間を過ぎる前に解約すると、実際支払った保険料の総額よりも少ない金額が戻ってくるので注意が必要です。また、場合によっては、つみたてNISAやiDeCo等の資産運用の方が解約返戻金より大きな額を作れる可能性があります。そのため、月々の保険料1万円を資産運用に回した方が良かった、というケースもあります。資産運用は将来どのくらい資産が増えるのかわからないというデメリットもありますので、確実性をとるかリスクをとるか考えましょう。保険料が毎月１万円とのことなので、総支払額で考えると大きな金額になるため、今一度・どんな目的で加入したのか・万が一があった時に経済的に困る人はいないか・保険金（もしくは解約返戻金）はいくらなのかを確認されてみてください。

長谷川 實 · Answer

・終身保険とは、終身にわたり保障される生命保険ではないでしょうか。・生命保険は、死亡・重大な事故の際に損失を補填するために加入するものです。つまり、家族のうち働き手が死亡・重大な事故になり収入が途絶えた時のリスクをヘッジする場合家族に必要となります。質問者様が死亡等した場合に生活に困るような方がいるのであれば、その手取り収入×必要期間の保険が必要ですが、そうでなければ保険は不要と考えます。・自分が事故にあった時のリスクヘッジとして意味がありますが、わざわざ、保険料の高い生命保険に加入する必要はなく、事故を前提とした傷害保険（生命保険会社ではなく、損害保険会社が扱う保険、掛け捨てで保険料も安い）に加入すれば済みます。もし事故にあった場合は、国民全体が加入する健康保険で医療費はカバーできます。・加えて、病気で自分の健康を害した時のリスクヘッジとして生命保険の医療特約があるほか、単独の医療保険もありますが、健康保険でカバーできる場合がほとんどです。・日本の健康保険は、事故を含めて、がん、心筋梗塞、脳梗塞を含むほとんどすべての医療をカバーしており、高額療養費制度で限度額が定められており、入院・手術をしても高収入でなければ自己負担は数万円で済みます。保険適用外で有料のがん高額医療は、頻度が極めて低く、可能性が少ない医療です。そのため、その特約保険料は、数百円で済みます。・生命保険には、死亡等の保障部分と貯蓄部分が組み合わせられており、その貯蓄機能が解約返戻金、満期一時金となっていますので、掛け捨てではないため、解約したからといって保険料がまるまる損になる訳ではありませんが、保障部分について高い保険料を払っていることになる他、貯蓄部分の割合は少なく且つ運用益も少ないので、解約返戻金、満期一時金も非常に少ないです。特に契約間もない解約返戻金は少額しか戻ってきません。今後継続するか否かを検討する際には、過去の支払保険料総額から解約返戻金を差引き、どれぐらいの保険料を支払ったか、今後それがどうなるのかを良く検証してみてください

自分に必要な保険なのか？

専門家の回答

2名の専門家から回答があります

塩直美 / ファイナンシャルプランナー

長谷川實 / ファイナンシャルプランナー

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